保育園へ送る車の中で、母も一緒にストローを加えて練習して成功しました! 親自身の焦りをぶつけないことが一番のポイントです!!
子ども4人を育てて気がつきました。こどもの特徴的なおしゃべりは、「さしすせそ」が「たちつてと」になっているところでした。
「おかあタ~ん」「あ!チんかんテん!」「ありがとでチュ」か、かわいい・・・でも、そんな幼い可愛さから卒業して「さしすせそ」言える様にしましょう!
「さしすせそ」の発音ができない子供にダメ対応をした私(泣)そして反省。
小さいうちの「おかあタん」はとってもカワイイですが、小学校入学が近づくと、だんだん気になっては来ていました。
それでも、子どもの楽しいおしゃべりを止めるのは可哀想だし、そのうち言える様になるだろうと楽に構えていました。
すると、入学前の子どもの健診で聞かれたんです。
お子さんは・・・「さしすせそ」が言えますか?
・・・そこ、チェックポイント?!
正直焦りました。
まずい。小学校入学までには言えるようにしないと!!
そして、最悪なことをやってしまったのです!
どうして言えないの!?『さ』よ!『さ』!!
ちがう、『タ』じゃない、『さ』!
おしゃべりする→『さしすせそ』をチェックされる→うまく言えない→怒られる→話すのやめよう。
完全な負のスパイラルにハマらせてしまったのです。私が!!
結果・・・子どものおしゃべりが激減してしまいました。
この状況がつづくと、言葉を発しなくなり、発音はおろか、ココロの発達まで阻害してしまいます!!
幸運にも、私の子どもはおしゃべりな子だったので、こちらもおしゃべりの激減にすぐに気がつくことができました。そして、母が悪かったことを謝り、おしゃべりしないと成長できないことを説明しました。
もともと口数が少ない子だったらと思うと、ぞっとします。
「さしすせそ」がまだ言えないお子さんをお持ちの親御さん!
子どもを萎縮させても気が付けないかもしれないと思ってください。ぜったい焦らせちゃダメです!!!!
車で「さしすせそ」の発音トレーニング
子どもがストレスを感じない状態をキープするのが一番大切。
このことをココロに刻んで、本腰を入れて「お母さんといっしょに練習タイム」をスタートさせました。
ストローを口にくわえて、「い」の様な口をつくり、スースースーと息をストローから出させながら「しんかんせん」と言える様に練習します。
「し」と「せ」を言う時にアクセントをつける。
さらに同時に手を振り下ろすと体感的にリズムがつかめるようでした。
毎日の練習が苦痛になるとお互いにつらい!!
保育園に送る車の中にストローを2本用意しておいて、私も一緒にスースーやりました。
”「し」んかん「せ」ん♪ 「し」んかん「せ」ん♪”
メロディーや節をつけるとラクに練習が続きます♪
自主トレの結果、小学校入学時になんとかギリギリ間に合いました!!
お母さんの無意識のエゴ
子どもがサ行の発音をできていないことに気がつかない時期を経て、発音できていないことを指摘されて、焦って、萎縮させて、反省して、謝って、一緒に練習して、発音できるようになりました。
この時期を振り返ると、「おかあタん♪」って声をかけてくるのが可愛いすぎて、
そのまま、幼いままでいて欲しい
という私のエゴがあったことも、発音の発達を遅らせたのかもしれません。
生き物の成長を願っているはずの自分に、気がつかないうちにそんな気持ちが存在していたことに驚き反省し、怖くなりました。
そして、そのことに気がついてから周りを見渡すと、
自分の子どもに「幼い、かわいいままでいて欲しい」
と無意識のメッセージを発しているお母さんが多くいることに気がつき、さらに驚きました。
子どもが成人していても、です。「守るべき存在がいるから自分の存在価値があるので、子どもが自立していくのが不安・・・!」
いかがでしょうか。そんな視点から自他を眺めると違った世界が見えたりします。
でも大丈夫です。お母さんが自分自身を幸せにしてあげることに後ろめたさを感じない練習をすれば、その考えから離れられます!
「さしすせそ」言えないと、聞き取りもできていなかった!まずは発音練習が大切!
語学の極意は ”言えれば、聞き取れる”
英語を学んでいる時、このように教えてもらったことがありました。
そして、この極意は、幼児と日本語の間にも成立していました。
4歳の娘に、ひらがな問題集をさせていました。
じゃ、M4ちゃん、今日のひらがなは、「せ」を覚えようね~
おかあたん、できたよ~♪
どれどれ・・・。ん、いいね!
じゃあ、「せ」がつく言葉って何があるかな?
あ!てみ!
てみ・・・って??これか?
ちがうでしょ!「せみ」でしょ!「てみ」じゃないよ?!!
6歳の姉はしっかり分けて発音することができています
ん~、だから、てみね!
おどろいた!そうか、M4は「て」と「せ」を言い分けられないから、
てみ と せみ も聞き分けられてないんだ!
自分の中で遠い昔に『常識』になってしまっていた、「て」と「せ」の違い。新しい発見でした。この考え方からすると、やっぱりLとRの発音が聞き分けられないのも同じ!中国語の音が聞き分けられないのも同じですね!
今回のことで学んだ、親自身ののココロの観察の大切さ
子どもとの生活につまづきを感じたとき、立ち止まって観察しましょう。
幼いままでいてもいい(いて欲しい)という親のエゴはないか
親である自分の心の中に「子どもが幼いままでいて欲しい」という気持ちはないか。あっても、子どもの成長のためにそれを押さえられているか。
サ行の発音練習中に、自分の不安、焦りを子供にぶつけていないか
子どもの成長のために”しかっている”のか
←サ行が発音できないとタ行の言葉との違いが認識できない
自分の感情・都合のために”おこっている”のか
←私の場合は、『小学校入学までにサ行が言えていないと、また「ワーママの子育てだから」と言われてしまうかもという不安』だったと思います。
同じ行為でもこの『差』があることを認識すると、いかに子どもに謝らなければならないことが多いかを痛感します。
差を感じ取ることができるようになるから「さとり」って言うんですね
4人の子育て。心身の修行と感じることも多々ありますが
子育ては自分の育ちなおしの機会ですね。4人いれば4倍育ちなおせている気がします(笑)