「骨盤底筋」と言って肛門や膣の周りを引き締めて内臓が落ちないようにしている筋肉があります 。
これは歩いたりして 鍛えていないと歳とともに簡単に緩みます。
デスクワークの人は基本緩んでいると考えた方がいいです。
そして、妊娠出産で力がかかり、さらに緩みます。
産後のカラダは自分で守るしかありません。気合入れていきましょう!!
高齢妊娠・出産で 尿道口・膣・肛門が緩む
加齢と妊娠出産で、上記の3つが緩みます。
・尿道口が緩めば尿漏れ
・膣が緩めば、お風呂でちつに水が入ったり、ちつ から おなら?(ちつなら?)が出たり。
ひどい時は膣脱、子宮脱になります。
・肛門が緩むと、直腸ポケットができてひどい便秘になったり、痔になったり、脱肛したりします。
仲良くしていただいているホームドクターに、地元の医師会の勉強会の資料をもらいました。いつもは寄生虫学についての資料をくれることが多いのに・・・?ちなみに、今日は子どものワクチンなのに?(笑)
そこには高齢の女性、もしくは中年の女性の
「骨盤底筋が緩んで、内臓が落ちて体外に出てしまっている」症例が写真付きでたくさん出ていた。ショックでした。
たとえば、乳牛は1年に一回出産し、泌乳することを目標に管理されてい ます。平均的に人間より出産回数が多く、だいたい生涯に5回は出産するようなイメージです。
骨盤底筋が緩んでいる牛や、分娩時に強く牽引せざるをえなかった牛は「膣脱」「子宮脱」と言って 膣や子宮が体外に出てしまうことがあります。
それらが一度体外に出てくると、乾燥してしまい元に戻すのはとても難しいです。
下手すると私もアレになるの!!!
動物の病気と自分の病気がなかなかリンクしないことに良く戸惑います。
無意識に「自分は大丈夫」と思っているのです。
四足で立っている動物でもこんなことが起こるのだから 直立で立っている人間が 起こりやすいのが当たり前でした。
人間も出産で骨盤底筋は緩みます。ふだん鍛えていないと、たくさん緩んでそのまま戻らないことがあるということです。
私の友人は 30代前半の二人目の出産で緩みを自覚していました。
私は四人目ので緩んだことを自覚しました。コレは個人差が大きいです。
産後の尿漏れはよくある話。
でも、さらに高齢で出産した場合は、歳を重ねている筋肉は、出産で受けるダメージも大きいので、 最初から骨盤底筋を鍛えて準備する必要が絶対あります。
なぜなら人間で骨盤から内臓が出てしまった場合、吊り上げておくのがとても難しいから。
そのドクターにもらった資料には「体の中から落ちてしまって、体外にでてしまった内臓を、なんとかして吊り上げて、腹腔内に収めようとしている図」がありました。
客観的に考えて、直立二足歩行の人間は四足で歩いている牛より修復が難しいのは明白。
高齢出産ではダウン症の危険性が取りざたされていますが、赤ちゃん側だけではなく、
母体側の 内臓下垂の問題をもっと大きく取り上げて 運動をすることを推進する必要があります。
写真はキツイので、イメージが伝わりそうな画像を探してみました。
子宮や、膀胱、腸がカラダの外に出てしまっています。
”公益社団法人 北海道勤労者医療協会 勤医協札幌病院”HPより
出産後に、こんな母体側の問題があると、
赤ちゃんのお世話に集中できません!
骨盤底筋を鍛えよう!
これから妊娠する方には、流産・早産の予防になります。
また、卵巣や、子宮周辺への血流量が上がる効果も期待でき、妊娠のサポートにもなるでしょう。
もう出産された方は、尿漏れや骨盤内臓脱の予防に頑張りましょう!!
おしっこを毎回3回途中で止める
ちなみに、年上ママ先輩は、尿漏れを経験していました。
悩んだ末に、泌尿器科を受診。
そこで「トイレでおしっこしているとき、必ず途中で3回力をいれておしっこを止めること」を指導され、克服。
克服した後も「未だにクセで、毎回おしっことめてるよね(笑)」とのこと。
クセになってしまえば毎日必ずやるようになるし、内臓脱の予防的にすばらしいです。
膣を1日30回締める
フランスでは産後、骨盤底筋を鍛える運動(ペリネケア)の指導を健康保険適応で受けることができます。
日本にもあったらいいな!フランス産後ぺリネケアのすごいところ4つ(外部リンク)
私が産前に読んだ本では、ペリネケアの目的は主に「夫婦生活の向上」でしたが、このケアは、むしろ自分の老後のために積極的に行う必要があります。
フランスでのペリネケアは、
膣内に機械を挿入して、PCの画面の指示にあわせて膣を締めるというもの。
私たちも、1日30回は膣を意識して締めましょう。
また、膣の筋肉を意識することで、生理中の出血の多くを、トイレで出すことができるようになります。
「膣を締める」おすすめ本
膣の締め方、 月経血をトイレで出し切る方法 について、かわいいマンガで紹介してあっておすすめ。
中高校生くらいになったら娘にも読ませたい。
!月経血は、50ml~140ml
牛乳瓶1本分にも満たないとの記述に愕然。
カップ1杯の血を出すのに、あんなに右往左往してたのか・・・
たしかに、人間の非妊娠時子宮のサイズは
大きい人でも縦8cm×横5cmくらいなんだから、そのくらいしか血、ないよね(笑)
仕事中にいすから立つとき、「今、生理漏れ大丈夫かな・・?!」と真っ青になるくらいなら、
月のノルマ?のカップ1杯分の血を、なるべくトイレで出しちゃいましょう!
私はこの方法でラクになりました!
↑『ちつのトリセツ 劣化はとまる』
Beborn助産院 たつのゆりこ監修 原田純著
具体的な膣のケアについてコミカルにかいてあって読みやすくて、おすすめ!
60代!の著者が体当たりで実証しています。そして笑えます。(笑)
2017年に朝日新聞で取り上げられていたのを、うちのホームドクターが読んで、
アーユルヴェーダの質問をするためスリランカに行った私のために購入しておいて・・・こどものワクチンしに行ったら、プレゼントしてくれました(笑)
アーユルヴェーダ式のオイルの作り方や全身のオイルマッサージも紹介されています。
↑『排経美人のすすめ 月経血コントロール』
才田春光
女性の体のケアだけでなく、ナプキンからの経皮毒の廃棄などの環境問題を大きく取り上げています。 少しかための内容 。DVDつき
肛門を締める
松下幸之助、稲盛和夫らに影響を与えた実業家・であり、日本初のヨーガ行者とも言われる中村天風。
この方のヨーガの方法として「クンバハカ」があります。
”ダーンときたやつ(色々なストレス)をカッと軽くいなす方法 ”です。
最初は、ショックを受けそうなときに意識して。
達人になると常時締めていられるようになるそうです。
「クンバハカ」のやり方
①肩の力を抜く
②肛門を締める
③下腹(丹田)に意識をおく
常に肛門を締めていれば、動じない
という哲学です。
普通のヨガでは「クンバカ」という呼吸法がありますが、呼吸を止めるわけではありません。
神話やむかしばなしが大好きな私は、えらく納得しました。なるほど、河童は肛門が緩んでいる人間の『しりこだま』を抜いて人を殺してしまうんだな。と
西洋医学的にみても、肛門を締める筋肉を鍛えることは意義があります。
「肛門を締める」1冊
昭和の偉人に影響を与えた中村天風の人生と、考え方が分かりやすく書いてある。肛門を締めるクンバハカのやり方がわかる。
瞑想(マインドフルネス)がうまくできた時の感覚を、毎回誰でも感じられるように研究された方法
ブザーが大音量で流れて、その後ぱっと消えて、放り出される。
この感覚は、アーユルヴェーダのシロダーラ(額にオイルをたらす)を受けた後の感覚に近いと感じています。
私は、シロダーラは瞑想の導入技術だと思っています。いつもシロダーラを受けるのは難しいけど、このCDは聞ける♪
私たちに今、できるのは、尿道から膣、肛門にかけての筋肉を引き締める運動を1日30回程度行うことですね!!