人の気持ちがわからない人は、人からのフィードバックを受けたことが少ないそうです。
小学校の養護の先生に、最近「グレーな子」がとても増えたというお話を聞き、対応をまとめました。発達障害まではいかないけれど、コミュニケーションが上手でなく人とぶつかりやすい「グレーな子」30人クラスで7-8人はざらにいるそうです。
コミュニケーションフィードバックを受けるのはとても痛いけれども、 何度も人の地雷を踏んでいたらだんだん分かっていくという感じでしょうか。でも、あまりにも痛いことが続くと疲れてしまいます。自分や自分の子供が疲れてしまった時のトレーニング方法をまとめました。
人の気持ちを想像する技術はトレーニングできる。
もう、どんな反応が返ってくるか分からなくて、怖い・・・
人と話すのつかれちゃった(泣)
世の中に同じ人はいません。人の感じ方も様々です。でも、そんな様々な個性をもつ人々のと関係を作り、維持していくために、人は成長とともに無意識に『人間の感じ方のパターン』を蓄積していきます。
人間の感じ方のパターンを多く学習することで、人の気持ちを想像する技術が向上します。
そういわれてみれば、そうなのかも?
でも、どうやってパターンを覚えていけばいいのかな・・・
人の気持ちを想像するためのトレーニング
トレーニング①家族と本音で話す
一番コミュニケーションを取りやすい 『家族』と本音で話すと人の気持ちが想像できる
その理由は、 『家族』なら、相手も直球で反応を返してくるから!
他人との会話の時のような、遠慮や遠回しな伝え方はほどんどないのではないでしょうか?あったとしても、少ないはず。
例えば、家族や兄弟姉妹が多い家庭の子供はコミュニケーションを取らなければいけない機会が多い!!
朝、洗面所・トイレを使うだけで誰かと交渉する必要があったり、お菓子の量の調整があったり・・・(笑)
大家族は毎日がコミュニケーションとフィードバックの連続なので、とても良いトレーニング環境ですね。
大家族じゃなくても、実家がお店をやってたりして、人が常に出入りしてると、子供もコミュニケーション上手が多いですよね♪
でも、最近は少子化で兄弟の数が一世代前にくらべて激減しています。
家族には根底に信頼関係があります。その信頼関係の上でコミュニケーションを練習するのが大切!
世の中全体でコミュニケーションへの愛のあるフィードバックを受ける機会が減っているのかもしれない・・・
そういわれてみれば、そうなのかも。
核家族で一人っ子には難しい環境設定・・・でも、もっと家族と話してみよう!
トレーニング②物語を読む
物語を多く読むと人の気持ちが想像できる
その理由は、 作家は登場人物に、自分や自分の周囲の人の人格や気持ちを重ねて物語を作っているから!
思い切り感情移入をして 主人公になりきって読むと、 自分とは違う考え方・新しい見方が世の中に存在することが分かります。
例えば・・・
・学校が楽しいと感じている人が、「いじめ」の物語を読んで、いじめられる側の人の気持ちを知ったり
・男性目線の漫画を読んで、男性が女性のどこを観察しているか分かったり・・・作者の好みかも?(笑)
他人は自分と同じような、でも、違う世界(価値観)で生きている。このことが分かれば、人の気持ちを想像するきっかけになるのではないでしょうか。
そういわれてみれば、そうなのかも。人は違うとわかってても、忘れちゃう。でも、物語をたくさん読んで無意識の引き出しに人間の気持ちのパターンを入れていけばいいのかも。
トレーニング③ 日記をつける
このような言動をしたらこうなった。という日記をつけてみる。
その理由は、 コミュニケーションしている瞬間は気が付かなくても、相手の地雷を踏みがちな自分のパターンを客観的に観察するチャンスになるから!
日記をつけることで、自分や家族、周囲の人の気持ちの動き方のパターンが分かってきます。
客観的に観察できれば、例えば・・・
・ お姑さんはこちらが土地の相続の話をすると機嫌が悪くなる→『お姑さんは土地の話=相続争いが心配という気持ちになる』→何が心配なのか聞ける
・〇〇ちゃんは、勝ち負けのあるゲームの話をすると、急にいじわるになる→『勝ちたい=負けたくないので手段を選ばない』→負けても大打撃になることがないようにゲーム設定する
・私が『心配』という話をすると旦那が怒り出す→『心配って言いすぎ?信頼してないと旦那が感じている?心配っていうだけで何も対策してない?』自分のパターンを考える→旦那が冷静な時に自分が不快にさせる理由を聞くことが出来る
パターンが見えてきたら、「どうしてそのパターンになってしまうか」考えて1つ1つ対策を考えることができるようになる!
そういわれてみれば、そうかも!日記をみたら、私もいつも『睡眠不足がつづくとネガティブになりがち』っていうパターンが分かった!!
子どもは、『お腹がすいているタイミングで宿題をせかされると大げんかになる』ってパターンだったんだ!
確かに、日記をつけていけば、どうして相手がこんな反応なのか、ちょっとづつ分かるような気がする!
トレーニング④ 問題集をやってみる
コミュニケーションの問題集をやってみると違った見方ができます
発達障害の子や、小学校で多くなっているという「グレーな子」のための、コミュニケーションの問題集がありますよ!
ぶったら、挨拶を無視したら、急に相手のモノを取ったら「相手が悲しむ・怒る」という普段気づかない基本的なコミュニケーションの流れが確認できるのでお勧めです。
あまりにも基本的なことすぎて、『分からないことが分からない』という状況になりがちですが、このことに問題を感じている人はいます。 そういった人のための教材が世の中にはあります!
例えば・・・問題集にはこんな問題が載っています
Qどんな気持ちがする?
自分が気にしていることを言われたとき→嫌だ
誕生日に欲しかったものをもらった時→うれしい
並んでいたときに横入りされたとき→怒る
Q時間通りに終わらないのはなぜ?
1どんなことをどう変えればいいでしょうか?
2あなたもそんなところがあるとしたら、どんな理由でしょうか?〇をつけましょう
・なかなかとりかかれない・夢中になると切り替えれない・ほかのことが気になってしまう・その他
問題集のほかに、事例ごとのカード形式のパターントレーニングツールもあります。
これが、一番基本的な問題集。子供のことで悩んでいたら、一緒にやると、子供の悩みも共有できます。
思春期に対応した問題集もあります。少しでも毎日の生活が楽になる可能性があるならやってみる価値があります!
自分だけ『暗黙のルール』が分かってない?!と感じたら、指摘されたら、こんなカード教材も役に立ちます
地雷踏みすぎ!っていろんな人から言われて悩んでも、どうしていいか分からなかったけど、「問題集」って具体的なものをやるなら、できそう!!
まとめ
人の気持ちが分からない・・・と、調べてみようとしている時点で、あなたはとてもやさしい人なのだと思います!
コミュニケーション能力は一生モノです
優しいココロを持っているのに、表現が分からなくてぶつかってぶつかって傷つけ、傷ついているのなら・・・
①信頼関係がある人と本音で話す
②物語を読んで人の気持ちのパターンを学んで蓄積する
③日記をつけて、自分や子供、周囲の人の気持ちのパターンを観察する
④コミュニケーションの問題集をやってみる
具体的な方法をコツコツやっていけば、対策をしているっていう安心感と自信にもなりそう!
傷つけて傷ついているなら、止まらない悩みの考えをちょっと休憩して、この4つの方法でトレーニングしてみてください!
それでも上手くいかなければ、違いを明らかに認めて、諦める。付き合う相手を変えたり、態度を変える選択肢もありだと思います!