職場でのいろいろな問題、心配事、ストレス。それにココロのアンテナをあわせたままでは、気が付かないうちに疲れが溜まっていってます。
スリランカでアーユルヴェーダのドクターに質問してみました。「いろいろな問題を抱えた人との診察を、プライベートに持ち込まないようにしている工夫はなんですか?」と。
彼女は、診療を終えて帰宅してから必ず映画を見ているそうです。
忙しかった日は2本。そして、観終わったあと、その映画のフィルムをしまうイメージで診療の記憶も棚にしまってしまいます。
思い当たることがありました。私も飲み会の後(二次会までノリで行ったとき笑)必ず1冊本を読んでいました。
この方法、やってみませんか?
気分転換に見ている人はたくさんいるでしょうが、そこに、「記憶をDVDと同じようにしまう」というイメージをプラスしてみてください。
1,世界一キライなあなたに
一つ目は世界一キライなあなたに
親、妹親子を養うために仕事を探していた 主人公ルイーザ 。紹介所で半年間の話し相手を募集している大富豪ウィルのところで働くことになる。
ハンサムで、お金持ちで、バリバリ仕事をしていたウィルは、バイクに跳ねられて首から下が麻痺している。
彼は元気だった時の自分があきらめられずに、心を閉ざして生活していた。そして、半年後スイスで幇助自殺(安楽死)を受ける決意をする。
ルイーザの素直で明るい性格と励ましで彼は生きる力を取り戻したかのように見えたけれど、結局彼女をスイスまで呼んで、幇助自殺を受ける。
このストーリーは実話をモチーフにしています。
ストーリーでは、バイクに跳ねられていますが、実話は20代の男性がラグビーのプレー中にスクラムの下敷きになって頚椎を損傷したようです。
動かなくなってしまった体を「牢獄」と感じて、死にたいとずっと話していたそうです。
幇助自殺はイギリスでは違法ですがスイスでは合法のようで、そのための施設があります。「死ぬ権利」を訴え、医師が診断書を裁判所に提出し、許可が出たら、何度も意志を確認し、期間を置いてから実行するそうです。映画のなかの「半年」は、この期間だったのでしょう。
参考:”幇助自殺を選んだ元ラグビー選手、両親は息子の心境を擁護
2008年10月19日 ロンドン ”AFP BBNEWSへ
↑原作本「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」
見終わった後の、もやもやした混乱。自分だったら?パートナーだったら?
しばらく旦那と話し合いになりました。
2,最強のふたり
日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞受賞
2本目
主人公ドリスは失業保険の申請のため、就職活動をしたというサインをもらうために、世話係を募集している大富豪のフィリップのところへ訪れる。
フィリップは自己で首から下が麻痺している。
ドリスの、 障害者を腫れ物扱いしていない、対等な振る舞いに、フィリップはドリスを採用する。
ドリスはフィリップを障害者だからと言って容赦しない。私も、ドリスの言動にドキドキした。
けれども、ドリスはフィリップが人間として、男性として望むことを、周りを気にせずに実行させる手伝いをする。「人生の目的?女性だろ?ちがうの?」みたいな。逆にスカッとする(笑)
カッコ悪いと思われても構わない 自分のやりたいことをやればいい
このストーリーも実話。
二人は今も仲良しで 、今はドリスは社長していて、フィリップは再婚して子供ができたという話だった。
未来を感じました。
どうかんがえましょうか。
たまたま連続で観たんです。
なんでしょうこの流れは。
実話がモチーフの 同じような設定。
私が考えた違いは
・結婚をしていたか否か(フィリップの奥さんは無念にも病気で亡くなっている)
・子ども(養子だったけど)の有無
・選んだパートナーの性別(”最強”のフィリップはその後再婚しパートナーが女性になっていますが)男性を持ち上げてケアするのは女性には力が足りない。
この映画2本を見て数日後、ラジオからこんな話が聞こえてきました。
街行く23人に、巨万の富と不死身の体、どっちがほしいか聞いたところ
23人中23人が巨万の富だったということでした。
若いプロ野球選手に「故障しない体と巨万の富どっちがほしいか」聞いたら、
「幸せそうだから巨万の富がいい。故障しない体は自分の努力でなんとかできるからです」という回答だった。そのコメントに対して、少し年齢が上のプロ野球選手の先輩が「ちがう!!価値がわかってない!こんどはなさないと。」といっていました。
この映画2本を見た後の私は、絶対健康な体って思いました。
仕事と家事と子育てでふらふらのワーママも全員見たほうがいいと思う。
仕事で疲れすぎて、毎晩ソファーで寝てませんか?
疲れに気が付かずに、「努力(無理)すればできる」と思ってませんか?
無理してお金を得て、使う体が動かなかったらどうしましょう。
この映画をみてから、2つのタイプのワーママと話をしました。
キャリアでバリバリ働いて、デスクワーク9時間、体が痛いからお金を払ってマッサージをうけて何とかだましだましお金を稼いでいくワーママ
キャリアじゃないけど、冬でも汗をびっしょりかきながら1日一万歩いて病院のベットのシーツを交換しているワーママ
・・・30年後、稼いだお金と体のケアに使ったお金(病気などで今後、使う必要のあるお金)収支をみたら、トントンか、もしかしたら1万歩ママのほうが多いかも?と
新しい考えが浮かんだりしてびっくりしました。
最近ふと、「あ、本当は自分は昨日まで、あの二人のように体が動かなかったけれど、今日は動けているとしたら・・・?すごくすごく幸せな1日だな!」と感じます。子どもやパートナーとハグして、自分ですきなところに行けて、ごはん食べられて、トイレ行けて・・・
自分と家族のココロとカラダの健康と幸せについて考えてたら、だいたいの問題が小さくて、すっかり気分転換?できました。この2本立ておすすめです!