大人になって数年。仕事をして結婚して子供ができて。「幸せ」の典型的なルートを進んできた。
無我夢中で子供が赤ちゃんの時期を過ごして数年。家も買って住宅ローンも35年で組んだ。一日中、走り続ける毎日。疲れても今の生活のスピードを落とすわけにはいかない。ふとした瞬間に ・・・あれ?今、私「幸せ」感じてるかな???
「なんでこの状況になってるんだっけ?なんだかすごくしんどいんだけど。」「このルート、「幸せ」につながってるんじゃなかったっけ?」と思うことがありませんか。
自分が嫌いになる理由
誰もが生まれて最初は「自分が一番」
赤ちゃん期
最強の「弱さ」を武器に、大人を奴隷のように操ります。
「おなかすいた」「あつい」 「さむい」「かゆい」「ねむい」(ねむいのに寝付けない) 「飽きた!!」でも大泣きします^^;
自分の不快感をビンカンに感じて、ギャーと伝えることで周囲を動かして嫌な状況を改善。
2歳から3歳頃まで
「可愛さ」を武器に、自分のやりたいことを押し通します。
イヤイヤ期は「イヤイヤ!」と転がって大暴れすれば、大人が根負けして動くことを学習して実行。
この段階で止まってしまっている大人が、わりとたくさんいることに気が付いているワーママもいると思います。
4歳から小学校3年生まで
「幼さ」を武器にチャレンジしていきます。
なにをやっても「はじめて」が多いので、「はじめてだから失敗してもしょうがない」が周囲の対応です。
ここまでは基本 自分が一番 時代です。
小学校4年生(10歳)から
この先の人生から周囲の反応を気する自分が生まれ、自分の気持ちと行動の間に「調整」が入ってきます。
「調整」は社会で生きていくなかで必要なものですが、
行き過ぎると「自分が嫌い」になるのです
ほんとうの自分(A)は「こうしたい」と思っているのに、もう一人の自分(B)が周囲との関係性を調整して「ダメダメ」と言っているので、
自分Aは自分Bを嫌いになるし、自分Bも自分Aのわがままさ?と優柔不断さに嫌気がさすから、自分の中の人格を両方嫌いになってしまうのです。
自己肯定感を上げるために
自己肯定感の育ち方
自己肯定感は、小さい頃の親からの「あなたはそれでいいよ」という肯定から生まれて育ちます。
親が、親自身を肯定していないことがある
親が祖父母から肯定されていないと感じている場合、
・どうやって自分の子供を肯定したらいいのか方法が分からない
・自分自身(親)が我慢しているのに、他者(子供)を肯定できない
という状況になります。自分が自分自身を肯定していないと人を肯定することは難しいからです。
自分の自己肯定感が低い、苦しいと思う方は、「自分の親は、祖父母から肯定されていたか(いるか)」を観察してみてください。
・・・親も苦しいんだ・・・と気が付いたら、自己否定の連鎖をあなたの代で断ち切る決意をしましょう。ここで断ち切らないと次世代にも連鎖は続いていきます!想像ができますよね。
自己否定の親子間連鎖を断ち切る具体的な方法
1)自分の親を認め評価する
親に会って、自分をここまで育ててくれたことは立派なことだったと言う。認める。
いびつな自分でも生き物が生きて成長することは奇跡的なことです。赤ちゃんからいままでの生存率を考えてみてください。
親や保護してくれたひとがいなければ確実に死んでいますし、「赤ちゃんをそだてる」ことは、肉体的にも精神的にもとても大変なことだからです。
次世代を育てている今、私たち身にしみてわかりますよね。
子供であれ(他者)に自分の時間と労力、気力を費やすのは根気が要ります。
それをしてくれてきた相手に感謝し、その努力を肯定しましょう。
親に会うのが難しければ、「親も自分と同じ人間。感情があって迷って苦しんで後悔したこともある。大変だったろうな。よくがんばってくれたな。」
とイメージするだけでも状況が変わります。
だまされたと思って、試してみてください。
2)いままで嫌っていた自分に謝る
自分を嫌いになったのには理由があります。本当の気持ちの自分Aをいつも自分Bが罰しています。
自分Aに「ずっと 我慢させてごめんね 苦しかったよね」と自分に声をかけましょう。
自分Bに「ずっと 嫌な役をさせてごめんね 大変だったよね」と声をかけましょう。
相手から優しくされると本音が出やすくなります。
(この場合自分同士ですが笑)
「あのとき本当はこうしたかった」「みとめられたかった」「みてほしかった」
と湧き上がってくる
自分AとBの感情を、「そうだったんだね つらかったね」となぐさめましょう。自分との話ですから、周りにどんな風に見られるかはまったく関係ないです。
どこかが痛くなったらさすってあげましょう。
ココロとカラダはつながっているので、神経回路が悲しみのショックでつながってしまっていることがあります。
私にもつながってしまったところがありますが、そこは、体の中でも一番のウィークポイントと思われます。
いつも無理をしているので、いたわってあげましょう。
3)自分を傷つけた人の弱さを考える
「傷つけられてつらかった」とずっとココロにかたまりが残っていることがあります。
「絶対に許さない」と思い続けるにもものすごいチカラがいります。毎日のエネルギーの30%くらい持っていかれてます。
いまあなたが置かれている状況にもよりますが、 その30%のエネルギー、自分を喜ばせてあげて、自分らしく生きる方法を考えて行動することに使いましょう。
相手はあなたを傷つけたことなんて忘れて、ビールと枝豆を手に野球観戦してます。ハーゲンダッツを食べながらお気に入りの映画でもみて笑ったり感動して泣いてるかもしれません。
悪意をもって人を傷つけるひとは、ココロに苦しみのかたまりがたくさんあって「毎日痛い」のです。
その人のココロの苦しみのかたまりを取る係りの人はあなたの他にいるので、その人に任せましょう。
自分らしく生きるには
私は人に「その人の好きなこと」を聞くことが寝食忘れるほどスキです。しらない人でもチャンスがあれば必ず聞いてきました。
新幹線の中、飛行機の隣の席、レストラン、駅、スーパー、病院、博物館・・・
いろんな人に好きなことを聞いてきました。
そこで分かったことは、
「自分自身を嫌いな人」や「自分探し」に迷いの旅に出る人は
小3くらいの時に、自分が何がスキだったかを忘れている
ということです。「自分が一番」な頃を完全に忘れて迷子になっています。
そのせいで悩んだり、海外まで探しに行ったり、転職を繰り返して自信なくしたり・・・
でも、だまされたと思って、思い出してみてください!
小学生になって「みんなとなかよく」っていうコトバで一列に並べられて、
いろんな属性の幼い人間たちと同じ空間で過ごす毎日に、・・・なんか居心地悪い・・・って違和感を覚え始めた頃に、
何をするのがスキだったのかを。
自分だけの「ゾーン」があったはずなんです。そこに入ったらいい。勝手に充電されます。
何になりたかったかではありません
スキで毎日やっていたことを思い出しましょう
努力の方向をチューニングしなおしましょう。
結婚、子供、仕事、「なりたい」とおもってがんばって、そのパーツを手にして、幸せを感じるはずたっだのに、
達成した今、違和感を感じているのだから、なにかが違うのです。
こんなにちゃんと?大人になるまで育ったので「ちょっと変な子」だったことを隠す必要はありません(笑)
むしろ周囲から「えーーー?!なにそれ???」って言われたり思われたりするような、ちょっと変ってるポイントこそがあなたの一番光る「個性」です。
変、って言われてることは才能のサインです。
小3、10歳のころは個性が出ると、まわりから たたかれたり、いじめられたりしたかもしれないけど、おおきくなるまでがんばって育ったごほうびは、「個性出してOK!」ってことです。
これからのAI社会では むしろウェルカム になっていきます!!いや、これから生き抜くために必須の条件でしょう。
自分のことが嫌いになるほど がんばってきた私たち
人に迷惑をかけたり、法に触れるようなことじゃなければ、自分Aが望むことをやるために、社会との調整を自分Bが、がんばってやっていきましょう。
そうすれば、ほんとうにやりたいことを思い出して実行する=自分らしく生きることになり、自分の中での迷いやねじれが減っていくはずです。
迷いやねじれがなく、内側の自分Aと外用の自分Bが共通の目的に向かっている人は、ねじれの抵抗で失うエネルギーがゼロなので、強いです。
リアルじゃなくて、ネットでも、一度どこかで「○○がスキ!」って自分の外に出してみましょう。出すことに慣れると、違う風景がみえてくるはずです。この新しい方向の努力のはしごを上りきった時に見える景色を想像してください。
自分が好きなことに 毎日の経験・努力がこつこつつみあがって行ってそのことで人から愛されたり、ありがとうって言われたらどんなに幸せか。
自分が満たされるので、子供や配偶者にもOKを出すことができます。
自己否定の連鎖を、あなたの代で断ち切りましょう!
苦しんだあなたが少しでも元気を取り戻しますように。