将来的に子供は欲しい。
でも自分の仕事のキャリアの間に、いつ産めばいいのか分からなくて悩む。
これは自分が主体となって社会で仕事をして行こうと思っている女性の 中ではいつでも大問題です。
10代の頃は、そんなことで自分が悩むなんて想像もしていなかったのに。
男性にはちょっと分かってもらえない、深くて切実な悩みです。
自分の「妊娠する力」の現実
今の私の結論は、人間も動物と同じ。早く産んだ方がいい。なぜなら 動物でも若い卵の方が受胎率が高いからです。
自然に考えたら、生き物は性的に成熟していれば若い方が妊娠しやすい。
今の人間の世の中の流れとしては、「歳をとってからでも子供を持つことはできる」という流れになっています。
でも、人間も繁殖ということに関しては、社会的生き物である前に、動物なんだということを忘れないでほしい。
ここで、私は、比較的高齢になってから子どもを持ちたいと努力している人について話しているのではありません。
20代の、産む時期を考えている方を想定して書いています。
選べるのなら、早く産んだ方がいい。と伝えたい。
一般社団法人 日本生殖医学会より
” 女性は年齢が増加すると妊孕性(妊娠する力)が低下します ”
仕事や自分のキャリア設計の前に、自分も動物であることを認識してほしい。
月並みな言い方になってしまうけれど、キャリアは後から作れる可能性があるけれど、動物として「妊娠する力」は35歳から40歳で確実におちていく現実が、ある。
キャリアを築いて「さて、子どもつくろう」となった時に、プラン通りにパッとできるほど、生き物の体のバランスは簡単じゃないことがある。
自分の「体の力」の現実
高齢になってからの妊娠出産育児は正直、体のしんどさが違う。
私も四人目を、昔で言う「マルコー」35歳になってから産んだけれど、 四人目の後はものすごく大変だった。
(正確には「○高:マルコー」は、35歳で初産を言う。)
1人目:つわりひどいし、初産だから陣痛、授乳が激痛だったけど、それを超えたら大丈夫。
2人目:想定の10分の1のエネルギーで出産・授乳できた。上の子もいるし、調子に乗ってすぐ動いていた。
3人目:想定内 上の子が手伝ってくれて大感謝!!
4人目:産後が想定外!
・お尻が痛すぎて、尾てい骨を圧迫しないと座れない。
・室温は高いのに足が冷えてかかとが「痛い」
ぬるいくらいの温度の水が冷たく感じて、手が「痛い」
・夏で汗をかいているのにレッグウォーマーなしではいられない。
・暑いのに寒い!?汗がダラダラ
ホルモンバランスが崩れて、更年期のような「ホットフラッシュ」になっていた。
そうです。「今まで3回大丈夫だったんだから、今回も大丈夫だろう」と高をくくっていたのです。
でも、私の体はちゃんと歳を重ねていた。
「こういう体のことは、文明の進化で超えられているはず」と無意識で思っていたことに気が付いた。
自分の「育てていく力」の現実
30後半で「妊娠・出産できるか」と言ったら、「出来る」
でも、子どもは産むだけでは終わらない。
産んだ後に 赤ちゃんと 2人3脚でやっていくのは、30代後半からの自分しかいない。
たよりにしている実母も、着実に年をとっている。
既に、30代後半で、これから子供を作ろうとするしている人は、本当に頑張ってほしい。
そして注意してほしい。
育児雑誌や本に書いてあったり、保育園で想定される「お母さん像」は、20代のお母さんだということを。
周囲がイメージしているのは、今までの時代の、「20代の気力・体力・筋力」を持つママ。
自分は世間で想定されているより、肉体的に年齢を重ねていることを認識して、今までに築いてきた知力・財力・人脈を注ぎ込んで、自分の体と心をサポートする環境を全力で整備してほしい。
職場を離れて付き合う、専業ママはたいてい3-5歳年下で、元気だ。下手すると、10歳年下のママもいる。
パワフルな彼女たちとは違うやり方で子育てをしていかないと、カラダがもたない。
そして、自分の孫を抱っこする時の自分の年齢も考えて欲しい。